住宅建築専門用語辞典

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用 語卯建
よびかなうだつ
別 名
分 類建築工事/部位呼称・納り名称/社寺建築等
構造分類
工事分類
関連用語防火壁・慣用句・語源・宇太知・宇立
参照資料

卯建(うだつ) とは

卯建(うだつ)

古くは建物のを支えるため、の上に立てられた棟束宇太知(うだち)、宇立(うだち)の名で呼ばれていた。その、宇立が転訛(てんか)したものと思われる。

建物の妻側では、この棟束が直接みえるので、妻の棟束をさすようになり、中世末からは、町家の妻に屋根より上に突き出す壁ができて、この部分をも卯建と呼ぶようになった。

また、1階屋根と2階屋根の間に張り出すように設けられている、隣家との境界に取り付けられた土造りの防火壁も卯建と呼ばれる。

これら、卯建を造るには相当の費用がかかったため、比較的裕福な家に設けられることが多かったことから、慣用句として使われる「うだつがあがらない」の語源となっている。
うだつがあがらないとは、仕事などで成果が出ず、先の見込みがない状態を言う。ただしこの語源には諸説がある。